2015年7月22日水曜日

便所劣悪伝

便所劣悪伝

何年も前の話だが我が家の2階の便所が詰まった。
レインアウト的には2階は水洗で一回が汲み取りと言う田舎方式だ。
面倒くさいので放っておいた結果、2階の洋式便器があふれそうになった。
汲み取り屋さんに電話をして浄化槽を吸ってもらったのだが汲み取り屋さん曰く
「1階と2階の間のパイプはうんち君で固まって無理ぞね」
一生の不覚である・・・
しかし落ち込んではいられないウンチ君が溢れて来るタイムリミットはそこまで来ている。
私はピンチをチャンスに変えるタフガイだ。
まず試したのが定石通りバフバフ。オッパイのような吸盤で吸い出すあれである。
ホームセンターで買って来て永遠とバフバフやるが効き目なし。
ネットで調べて見るとプロの修理屋さんがいる事がわかった。
さらに調べると専用マシーンを使うようだ。細く長いパイプの先端から高圧水を噴射するらしい。
料金は結構な値段だ・・・・原理がわかったら自分でなんとかなりそうだ。
まず銅パイプを用意した。外径9mmで内径6.4mm 長さ約2メーターのナマシ済み銅パイフである。
※ご家庭で試す場合における際の長さに関しては詰まりまでの距離プラス48cmを推奨いたします。
通常は自動車の燃料パイプに使用しているがこの際仕方ない。
それよりなにより今回は女房、子供に対して威厳を見せ付ける絶好のチャンスである。
(ちなみにアルミパイプを燃料パイプとして使うと厳密に言えば車検は通らない)
 次にコンプレッサーからのエアーホースとエアーガンを2階へ運んだ。最大15kの圧をかける事が可能だ。
コンプレッサーはイワタ製5馬力。申し分ない。
銅パイプをウンコ君の集合体へ差し込んで行く。浄化槽につながるパイプはエルボーにより2カ所曲がっているようだ。
1カ所目のエルボー付近で銅パイプ先端を固定した。おもむろにつなぎのポッケからエアーガンを取り出す。
そのまま自然な弧を描き銅パイプに差し込んだ。周りを見ると女房と子供が不安な様子でこちらを見ている。いや睨んでいる。
いよいよその時が来た。私はゆっくりとエアーガンのガン全開まで握った。
 次の瞬間「ゴボゴボゴボ」と言うウンチ君が下へ落ちて行く音と同時に爆発音とともにウンチ君が暴君となり爆発した。
辺り一面、ウンチ君まみれだ。私は充実感をヒシヒシとかみ締めていたが女房、子供はどう見ても怒っている。
人がせっかく直してやったのに今度、絶対に女房の車の燃料ラインにはこの銅パイプを使ってやろう。 完。





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