2015年7月28日火曜日

バブル時代 サーキット編Ⅳ

天はいやダチピロシは私を見捨てなかった。急いで車両を点検し、まずA’がコースに出て行った。練習走行は30分なので15分経過した頃、A’が帰って来た。「なかなかはやいで」笑いながら言った。
はやい。。。クソー日本人の平均は友達から3分と聞いた事がある。確かにひいきめに見ても昨日は30秒だった。だがそれが私の人格を否定するものではないと確信している。
とりあえず車に乗りコースへ飛び出した。初めてのサーキット走行、ドキドキものだかなり乗れている間隔だが他の車両には抜かれる、又、抜かれる。
BMWのATのおばちゃんまでに抜かれた!!
どうだ見た事かはやいのは「お前達ではないか!!」当時、私は心身喪失状態だったのだろう。
15分の走行が永遠の時間のように感じた。そうこうしているうちにブレーキがおかしくなって来た。
フェードかいやブレーキオイルのペーパーロック現象だ。ブレーキオイルが沸騰してブレーキが効かなくなる現象だ。
急いでコースを出なくていけない。。。しまった!!どこから出て良いかわからない。
言うまでもなく当時ナビはない。みなさんも経験があると思うが大便がそこまで出そうになっているが高速道路で車を止めれないそんな状態だ。
キョロキョロしながら走っているとコースに出た通路を発見!!そこから出てしまい周囲のヒンシュクをかってしまった。背に腹はかえられない。
ダチピロシが走って来た。「どうした」「ペーパーロックや熱い走りに耐えれんかったがやろう」
ダチピロシ「サイドブレーキひこずりながら走ったか?」「・・・・・」
 私の彼女は耳元で「はやい・・はやい・・はやい」とつぶやいている。大人になったら絶対に訴えてやる。。。
 A’と一緒にブレーキオイルを交換していよいよレース本番である。この時、2人を襲う悪夢のような結末を誰が予測出来ただろう。10代後半、初夏の物語である。つづく。

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