2015年7月24日金曜日

バブル時代 サーキット編Ⅰ

バブル時代 サーキット編Ⅰ


私が10代後半の頃、世はまさにバブル真っ只中。
地元にもアメ広(アメリカ広場)、パルコ、そしてマハラジャも進出。
ディスコ通いに明け暮れた時代のある日、知り合いの整備工場の社長からレースに出てみないかと誘いを受けた。
舘ひろしに似ている事から「ダチ ピロシ」と勝手に名づけていた人物である。
そこの工場は外車が専門でポルシェやエラン、フェラーリ、ディーノ等、数々の世界的な名車が入庫していた。
「スーパーカー」世代の私はダチ ピロシの目を盗んで写真をとったりドライバーズシートに座ったりしたものだ。
いつかはディーノのオーナーになるぞ!!と言う根性ものとは違い大人になったら購入しようと言う気持ちだった。恐るべきバブル思考だ。

ダチ ピロシは、趣味でサーキット走行をしていてかなりの腕前だ。
そんなダチ ピロシに誘われ早速、車両作りに取り掛かった。車両はフィアットX 1/9、1300だったので1500にボアアップ、面研、ハイカム、ウエーバー45の4連装と言う定番仕様。
レース用ブレーキパット、ブレーキオイルはDOT4にぬきかえ、タイヤはSタイヤをはかして一丁上がりだ。
試運転も完璧だ。

これで中山サーキット1分10秒位かと浮かれていた。この辺りのノウテンキな所もバブル世代の特徴である。つづく。

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